貴方に希望の光が見えますように、人々の心が満たされますように、心が癒されますように。

新春、明けましておめでとうございます。

盲目な人々は己の行く道に迷い、天を仰いで嘆く。

何者か、私の行く手を阻むと。

因果必然の道理あり、縁をつないで世界は回る。
己の心に映じ、それを行えばその世界がそこに生まれる。
今いる世界は己が行いし過去の影、今の行いが未来をつくる。

心に深い思いやりと真理を求める強い確信があれば、世界のほうから道を示してくれる。
真実の道は向こうのほうからやってくる。

己の独断と偏見からは何も生まれてこない、深い悲しみと悔恨だけが顔を現す。
いかなる時も心静かであれ、心を乱してはならない。真理はそこにある。
鏡に映る映像に心を奪われてはならない。
たとえ香しい花といえどもやがて枯れる。
たとえ堅固な障壁でもやがては崩れ去る。如何なる権力も、人々の賞賛もさほど長続きしない。
総て鏡の中の変わりゆく映像に過ぎない。
世界の事象は常に変化している、留まることをしない。世界の事象は条件が整えば現れ、それが崩れれば消滅する。
己の身体も心も感覚器官も、又それに対応する外界も、つまりは仏の教えにおいては縁起といわれる。
短い時間の中では存在が実体を持つように感じる。狭い世界の中では何かが決定的原因で事象が起きていると感じる。
しかし、よく観察すると何も実体として捉える物事はない。
そこで物事に囚われることを止めて、総てを許してみる。そこから苦界からの抜け道が現れる。