講演会パンフレット

 第1回 人間学講座特別講演会
「21世紀へのアプローチ、21世紀の健康を考える」

(1990年に開催された講座の内容です。パンフレットのPDFはこちら
 
今回のテーマは新しい時代に向けての人としての健康を再考察してみようと言うことであります。
このことは人類がその文明と文化の舵取りを誤らぬよう一人一人が自己のあるべき姿を見詰め、そして新しい存在に於ける連帯と調和の上に、その人生を築く必要があるということです。
特に健康というテーマは人間存在に於ける尤も重要なそしてあらゆる生活の要素を切り離しては論じられぬ問題であります、そこで医学的論点のみでなくもっと広い観点より見詰めて見る必要がある事です、たとえば人間その生と死、人間存在とそのライフサイクルなど、このように広い視点より問題を考えることにより、健康にたいする新しい解釈、新しい健康観が確立されることと思います。
 
講演 
人間存在に於ける背景を考える
(人間その生と死)
講師 村端宏映(生活改善の会会長)
 
ゲスト講演
健康教育学から見た健康観
講師 東郷正美(東京大学教授)
 
講師紹介
村端宏映
昭和29年に熊本に生まれる。現在生活改善の会会長、宗教法人真言寺住職。昭和53年駒澤大学仏教学部禅学科卒業、昭和55年4月高野山専修学院入学、同年12月伝法灌頂、57年3月卒業、昭和59年宗教法人高野山真言宗真言寺設立(熊本)60年4月八千枚護摩供養成満その後現在まで数度に渡り成満、61年11月タイ僧院へ留学得度、62年ドイツ布教(ケルン大学、ケルン市東洋美術館など)、63年インド中国シルクロードへ仏教の源流をたどる研修を行う、平成元年12月韓国飯門天にて世界平和祈願を行う。これらの活動と共に密教学を基礎とし哲学、社会学心理学等の視点を踏まえた、現代という時代背景に即応した人間理解の方法と方向を呈示する。
 
東郷正美
昭和9年東京に生まれる。現在東京大学教育学部教授、健康教育学、専攻は発育学、基礎健康教育学、公衆衛生学である。社会医学博士。昭和53年東京大学医学部卒業、同40年東京大学大学院医学系(社会医学)博士課程修了。旭硝子株式会社に入社産業医療に従事する。昭和41年東京大学医学部助手となる、放射線健康管理学、42年鹿児島大学医学部助教授、公衆衛生学、48年に東京大学へ帰る医学部助教授、放射線健康管理学、53年3月より文部省在外研究員としてロンドン大学留学54年9月まで、61年東京大学教育学部教授となる。
 
日時/1990年10月6日 14時開演~16時30分終演
場所/県立劇場大会議室
入場料/2,000円
 
主催/生活改善の会 熊本県下益城郡城南町塚原1901 
TEL 0964-28-3142    FAX 0964-28-5983
 
後援/熊本日日新聞社・熊本放送・テレビ熊本・熊本県民テレビ・熊本朝日放送