科学技術の発達とコミュニケーション

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  ハンディータイプのゲーム機や携帯電話の普及に伴い、子どもたちの遊びが変化していることは、ここ数年、各方面から指摘されています。

 たとえば、私が子どもの頃は、近くの神社の境内で、かくれんぼ、缶けり、コマ回し等をして遊びました。固定電話は、高校生のとき自宅に設置されました。ですから、中学生までは、明日遊ぶ約束について、前日に学校で、集合時刻と場所の打合せをしていたものです。

 ところが、最近の子どもたちの遊びは、お互いの会話がなくても成り立っています。

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「卵が立つ」~信じ、任せることの力

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 数年前に、故野口三千三先生(体操の先生)の著書の中で、「生卵は立つ」という話を読みました。ふと自分もやってみたくなり、卵を立ててみました。しばらく時間がかかりましたが、卵は立ちました。

 それ以来、できそうにないと思っていたことができたことの不思議と、静かに凛と立ち続ける卵の姿の美しさに魅せられて、繰り返し立ててみました。どこにも重さが偏らず、バランスの整う一点が定まった時、そしてその「時」を立てている人が感じ取り、卵が立つことを信じて、重力に任せて指を静かに離すとき、卵は立つようです。

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子どもたちに安心できる空間を

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カウンセリングで出会う高校生に「毎日の生活の中で一番安心できる時間・場所はどこ?」と訊ねてみます。多くはこういう答えが返ってきます。「自分の部屋に一人でいるとき」「自分の部屋で寝ているとき」「自分の部屋で音楽を聞いているとき」などです。「リビングで家族一緒にいるとき」と答える生徒はほとんどいません。

不登校になる生徒の多くにとって学校という場が安全で安心できる場にはなっていません。だから学校という場にいられなくなっていると考えられます。そして実は、多くの場合家族という空間も安全で安心できる場ではなくなっているのです。不登校にはなっていない生徒に訊ねても「家族と一緒にいるときが安心できる」と答える生徒はほとんどいません。今、子どもを守るべき家庭が十分子どもを守れない状態になってしまっているようです。

どうしてそんな状態になってしまっているのか。一つの原因として

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