春、植物の営みに想うこと

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 ここしばらく続いた暖かさで、畑のブロッコリーのわき芽が驚くほど大きくなりました。伸びるにまかせていた小松菜はもう黄色い花をつけ、隣の畝のほうれん草はこの23日で茎を天に向かって伸ばし、花を咲かせる準備に入っているようです。自然の営みは本当に不思議です。近頃、ユーモラスな文章に魅かれて「ファーブル植物記」を少しずつ読んでいますが、足こそないけれど植物も生きていて、環境に日々一生懸命呼応しながら、個体として、そして種として変化し続けているのだなあと感じさせられます。

 この季節は、多くの子どもたちにとって変化の節目を迎える時期でもあります。ほどよい土壌や気候条件の中で植物が自ずから変化を遂げていくように、子どもたちも本来、適切な環境に恵まれれば、自ずから発露していく生命の力を、それぞれに内在しているのだと思います。「心の病は薬だけでは治らない。『人薬』が要る」と言っている精神科医がいます。学校や病院など臨床の現場で、たくさんの子供たちや、前に子どもだった人たちに出会います。そんな中で、人は周囲の人たちの一言で、傷つき、あるいは、元気になる、まさに人の間に生きる存在であることを痛感します。風に吹かれて落下した種を受け入れる土のように、厳しい冬の寒さの後におとずれる春の日射しのように、子どもたちの成長を見守る存在になりたいと思います。

2010.2.14(竹下)

経済不安と子どもたち

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ここ何年にもわたって日本経済は低迷を続けています。その中で私の守備範囲で気になることがあります。それは経済不安を抱えている家庭の子どもたちが、精神面・行動面での不安定さを表現しやすい傾向にあることです。

それまで元気に明るく生活していた子どもの表情がある時期から曇りがちになり、教 室に行けなくなります。「どうしたのかな?」と聞いてみると「仲の良かった友達とうまくいかなくなった」「原因はわからないけれど、最近お腹が痛くなるこ とが多い」「勉強に集中できず、ついていけない」などいろんなことを話してくれます。しかし、なぜ急にそういう状態になったのかはよくわからないことがほ とんどです。時間をかけて付き合っていくうちに、

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「家族」を考える

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 戦前から戦後、そして現在にかけて、日本における家族のあり方は大きく変化しました。大家族から核家族へ、家父長制から夫婦の合意による家族の運営へと進みました。家族を取り巻く環境も大きく変化しました。高度経済成長期を経て、一億総中流家庭と呼ばれた時代へ、そして現在の格差社会へ。インターネットや携帯電話に代表される情報通信機器の発達やテレビゲームの出現も、家族の在り方に、誰も予測できなかったような影響を与えつつあります。そして、現在では、「ホテル家族」という言葉に代表されるように

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