ストレスと子どもの発達 その3「ストレスが人を育てる」

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 ここで「ストレス」という用語について補足しておきたいと思います。正確には身の回りに起こる出来事が「ストレッサー」で、それによって引き起こされる心身の反応が「ストレス反応」と言われるものです。しかし、一般には「ストレッサー」と「ストレス反応」を区別せずに使われていますので、ここでもストレッサーとストレスを区別せずまとめて「ストレス」と表現しています。ご了解ください。

 さて、前回は「人生はストレスによって構成されていると言っても過言ではない。だから、様々なストレスに出会ったときそれを『当たり前』のものと受け止めることができればそれだけで苦しさは半減される」という趣旨のことを書きました。実は、ストレスについてはさらに別の側面からの見方も可能だと思います。それは「ストレスが人を育てる」という視点です。

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ストレスと子どもの発達 その2「人生はストレスによって構成されている?」

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  大人の感覚では「そんなに強いストレスを感じる出来事ではないだろう」と思う出来事で社会的な不適応に陥ってしまう若者が増えているということは,やはり若者のストレス耐性が全体的に低下傾向にあると考えるべきなのでしょう。

  話は変わりますが,以前,けっこう山に囲まれた地域の学校に勤務したことがあります。標高がそれなりに高いので,雪が積って通学のためのバスが動かなくなることが年に数回あります。

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ストレスと子どもの発達

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 ワークショップの準備などであわただしかったこともあり,しばらく通信が更新されていませんでした。申し訳ありません。

 昨年度末に放送されたNHKの「クローズアップ現代」で「現代型うつ」について特集されていました。「現代型うつ」というのは,もちろん正式な病名ではありません。最近若者を中心に増えてきた,ある特徴をもったうつの様態を指しているようです。その特徴とは,

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傷ついた子どもたちのために

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  東日本大震災の衝撃から早いもので3か月が経過しようとしています。少しでも被災地のお役に立ちたいという思いで,今回子どもたちのPTSD回復プログラムも作成しましたが,その中で阪神淡路大震災の時のことを思い出しました。

 

 阪神淡路大震災の際には,ちょうど仕事の区切りがついた時期と重なり,ボランティアに行くことができました。地震からちょうど2カ月くらい経過した頃だったと思います。避難所生活をする大人たちが忙しいので「子どもたちの遊び相手をする」という活動でした。大学生などと3人でチームを組んで避難所に出向き,小学生の子どもたちの遊び相手をするわけです。5~6人の子どもたちと,縄跳びをしたり,鬼ごっこをしたり,絵本を一緒に読んだりしました。最初は仲良く遊ぶことができるのですが,しばらく時間が経つと,必ず子ども同士喧嘩が始まります。それも特にこれといってきっかけがあるわけではないのです。気がつくとかならず喧嘩が始まっています。

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新社会人のみなさんに期待すること

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 今年3月、新任の頃お世話になったA先生が退職されました。たくさんの叱咤激励を受けた中で、最も印象に残っているのが、部活動の指導についてです。ある部活を担当したところ、自分は一所懸命やっているつもりでしたが、子どもたちは、なかなか言う事を聞いてくれません。そんな時、A先生から、

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