LDN通信 2016年8月号

人は己の行いにおいて己を縛り、己の考えに基づいて世界を語る。己の行いが己の人生をつくる。
己の考えが己の世界を決定する。
いかなる仇も己の行いの果実であり、偶然に起きることではない。己の行いを省みて己の行いを正す。
世界に対して不満多いときは先ず己の考えを正してみる。世界が閉じているのではなく、
己の考えが至らないが故の誤解であることに気付く。
真理を求め生きるとは実にシンプルである。注意深さと反省である。
己の身と心をよく制する。そこに秘密がある。暴れ馬を制するがごとく、己を制する。
己によく打ち勝つものは聖者と呼ばれる。
それは山に隠遁するから聖者ではない。
己の身から出る欲望を律して身を清らかに保つ、己の心を治めて智恵の道に入る。
衆生の煩悩から離れて、慈悲を行ずる。それは町中の喧騒においても、日常の生きざまにおいて行うことである。
心に仏を抱けばそこは菩薩の浄土である。
ダルマを口にすれば三界の導師である。姿を比丘にかりれば僧伽は現前する。
およそ物事は空相において存在する。如何なる己の作為もこの事実の前では力を持たない。
因果の道理をよく理解しておおらかに生活する。心を縛ることを止めて虚空に従う。
涅槃はすでにあると確信して仏の道に従う