LDN通信 平成27年7月号

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命を繋ぐと言う事は、命に囲まれて生きる事、命を奪いあう事、与えあう事。生きると言う事は、様々葛藤に出会う事。真実を見ることは、己の都合を離れて観察の目を養い、たとえ辛くともよく耐え忍び、己の心を平静に保ち悟りによる安心と平安に心を向ける。
そこに苦悩の本となる無明を破る智慧の道が開ける。人は己の真実に心を向けず、己の欲望に人生を見る。真実は常に都合が悪く、真実は常に己の自我に脅威を与えると錯覚する。その事は自覚に登る事がなく、無意識の内に行われる心の作業である。この事は実に愚かである、又危く頼りない。
己に勝利することは人生に勝つことであり、人々の幸福を増す事である。まず「己の在りよう」と「存在の在りよう」とを観察して、よく感じ、良く洞察し、深く認知を起し、己の思考と感覚を統制しなければならない。実にそのようにして賢者は己を苦悩から解放し人々の燈と成りえた。
人々との争いに勝利してもそれは幻想であり一瞬の夢である。幾多の人生がそれを物語る、常に勝利する戦いはなく、滅びざる栄光はない。
己に勝利するものには、永遠の平安と喜びと人々ヘの深い同情があるのみである。
心の方向を変えよう、それが唯一幸福の道である。
滅びゆく道を歩く者は実に愚かであり、永遠の至福を願う者は賢者である。