仏教医療研究会
仏教医療という言葉を聴いたとき、仏教と医療がどう結びつくのかわからないという人が多いのではないかと思います。
しかしな がら、最近アメリカで注目されているものに他人のことを思いやるという瞑想(慈悲の瞑想)がありますが、この瞑想によって幸福度が高まることが明らかにされつつあります。またマインドフルネス瞑想(気づきの瞑想)も、集中力を高め、ストレスを軽減して仕事の能率が上がるとして米大手企業の研修に取り入れられたことから大きな注目を集めています。これらの瞑想法は、釈迦の瞑想として上座部仏教(テーラバータ仏教)によって今日まで伝えられているものです。
また暖かい気持ちになっている被験者はそうでない人に比べて、被験者への謝礼を他人へ寄付したいという人が、自分で使うという人よりも多くなるという科学的研究結果も出ております。
フロイトに始まる無意識の研究は、大乗仏教で明らかにされた唯識の構造(例えばマナ識やアラヤ識)と密接な関連があることが指摘されております。
その他にも仏教経典には病気や医学の比喩が豊富に書かれており、現代医学に通じる、あるいはまだ解明されていないが現代医学の未来を開くと思われる多くの記述があります。
当研究会は、仏教経典の病気に関連する記述の研究、仏教に由来あるいは深く関連する科学的研究と現代医学との論理的整合性を討論し、現代における治療への応用や、将来を見据えたよりよい医療の開拓、実現を図るとともに、これらの討論をヒントとして創出される斬新な研究の推進を図ることを目的とします。
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