LDN通信 平成27年10月号

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人は生まれた時に既に死ぬ事が運命づけられている。人は死す存在である。この事は既に多くの物語にも、又事宗教においても最も重要なテーマとして取り扱われてきた。逃れ得ざる運命の絆、そこに歴史を創る力が宿っている。さればこそ後に残す子孫に後の世に文化と文明を伝えねばならない。後に続くものに光と道を、荒れ果てた荒野でなく整えられた道筋を、そのように思うのが人として当然の心遣いである。人々の幸福を祈るのが人の霊性である。細い川筋もやがては大海へと注ぐ、貴方のその生きざまが大海の水と成る。覚悟はよいか、賢哲は己の利己的習性を乗り越えて、そのように語る。
この心は人類を支える真実の柱である。この柱なくしては人の和も発展も雲霧離散する。
何処に生きていようと、何を糧として生きようと、この心を支えとして生きる事が最も尊い、この心に人々は安らぎ新しい生命は育まれる。
古より旅人はこの言葉を頼りとして、羅針盤として航海をしてきた。聖なる声として光として、幾多の聖者はそう語る。
大いなる者の前に人は祈る事を忘れた事がない。世界の偉大なる宗教は大いなる霊性に導かれる事を説く。
祈りの中でしか解決しない事柄は多い、だからこそ人々は祈りを止めないのである。
先祖の祈りは貴方の祈りを支えている、又貴方の祈りが貴方の子供を子孫を後の世を支えるのです。