不登校支援ネットワーク 活動方針

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第1条(名称)  この会は 真言寺不登校支援ネットワーク と称する。

第2条(団体の性格)  宗教法人真言寺の外郭団体であるが、信仰を勧誘するものではない。

第3条(事務局) 事務局を宗教法人真言寺内に置く。

第4条(目的) この会は、不登校やひきこもりになっている青少年への援助ならびに、教育・福祉・医療などの専門職につくことを目的としている学生に必要とされる資質 の育成および新しい視点の回復プログラムの研究開発などの活動を行うことを通して、社会教育・福祉に寄与・貢献することを目的とする。

第5条(事業) この会は前条の目的を達成するために、次に掲げる事業を行う。

 (1) カウンセリングおよびコンサルテーション

 不登校やひきこもりになっている青少年とその保護者に対するもので、ケース・カンファレンスで作成された個別回復プログラムにしたがう。

 (2)  ピア・サポート

ボランティアを主体とする家庭訪問を行い、交流を持つことで対象の青少年のコミュニケーション能力の向上を図る。家庭訪問は原則としてカウンセラーとピア・サポーターの二名以上とする。ケース・カンファレンスで作成された個別回復プログラムに従う。

 (3) ケース・カンファレンス

会員によるケース・カンファレンスを定期的に行い、個別の回復プログラムの作成・修正を行う。

  (4) 教育

カウンセラーによるスーパービジョンの提示ならびにケース・カンファレンスへの参加を通じてボランティアを教育し、必要な資質の育成を図る。

  (5) 研究

活動を通して得られた経験の蓄積・調査の実施を通して新回復プログラムなどの研究開発を行う。

 第6条(事業の性格) この会が行う事業は非営利活動である。活動にかかる資金は善意の寄付による。対象の青少年は 6歳から18歳までの軽い心身症・神経症のレベルまでとする。統合失調・行為障害・薬物依存などの重症の場合は適切な医療機関を紹介する。 

子どもたちのPTSD予防及び回復プログラム<グループによる体験のシェア>

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学校などで子どもたち対象に使えるPTSD回復プログラムを作成しました。 災害などで心に強いショックを受けた子どもたちの健康回復に役立てていただけたらと思います。 また,通常の学級で「コミュニケーションの促進」や「コミュニケーションのトレーニング」などにも用いることができます。

 

作成 不登校支援ネットワーク 2011年5月26日
○目的
つらい体験を共有した子どもたち同士が、安心・安全感とつながりを回復し、トラウマ反応が軽減することを助ける。
 
○手順
*リーダー:担任の先生など。できれば複数・男女ペアが望ましい。
*対象年齢:小学校中学年以上
*人数:46名(リーダーも入れて) 
クラスの人数に応じて、他の先生にも入ってもら う
*時期:生命保護のための生理的・物理的安全が確保され、学校が再開後少し落ち着いてから。(状況によって違うので一概に「○○週間後から」とは言えない)
*時間設定:学活の時間などを利用して数回行う。
1.深呼吸、身体ほぐしなどリラックスできるような活動を行う。
2.まずリーダーが、「原則」を読んで確認する。
3.あらかじめ決めておいたテーマについて、まずリーダーが話す。
4.次にグループのメンバーが一人ずつテーマに沿って話す。
5.一人が話し終わったら、他のメンバーは一言ずつ感想を言う。「よかったね。」など。
6.最後にリーダーが、体験のシェアについてメンバーを労う
 
○原則
1.一人が話すときは、他の人は否定しないで聞く。質問はしない。
2.話したくないことは話さなくていい。
 
○プログラム実施上の留意点
1.まずは双方向でなく一方的コミュニケーションを。フリートークを入れると話題が広がりすぎて、子どもたちが不用意に傷ついてしまう危険性があるためです。
2.最も注意すべきことは話しているうちに抑えていた感情が流出してきて制御できなくなることです。その状態が生じると自我がより不安定になり精神的にバランスを崩してしまう可能性があります。それを回避するためには以下の注意が必要です。
テーマ設定は、まずは「ほっとしたこと」「楽しかったこと」「今日頑張ったこと」などつらい体験に直接触れないテーマにします。「つらかったこと」「悲しかったこと」をテーマに選ぶのは、子どもたちの様子や時期を見て慎重に行うべきでしょう。特にクラス単位で多くのグループを指導する場合にはつらい体験に直接触れるようなテーマは避けるべきです。
テーマについて語る時間をあまり長くすると押さえていた感情が流出しやすくなります。時間はせいぜい数分くらいに設定すべきです。最初は短く設定し、だんだん長くしていくのも一つの方法です。
もし感情の流出が起こり制御がきかなくなる兆候が見られたら、指導者が次のような言葉で即時に介入して話をやめさせます。ポイントは「現時点で生活の中でできていることをきちんと評価し、肯定的な自我イメージをもって」プログラムを終えることができるようにしてあげることです。
「つらい経験をしてとても苦しかったんだよね」
「でも、決してあなたが悪いのではありませんよ。」
「そんな大変な経験をしたのに、あなたは現在の状態できることを精いっぱいやっているよね。それはとても努力が必要なことだと思うよ。大丈夫だよ。」
それでもおさまらないほど動揺が激しい場合には,言葉かけと同時に,リーダーが「肩に手を置く」「手を握る」などのボディタッチによって気持ちを静めることが効果的です。したがって,セクハラ等の誤解をさけるために,リーダーは男女ペアで行うことが理想的です。
4.個別面談や心理教育と組み合わせて行うと良いでしょう。特に気になる子どもはスクールカウンセラーや専門機関につなぐことを検討します。
5.学校の先生自身や、保護者もつらい体験を負っています。このようなグループでの体験のシェアの機会を持つことが役に立つと思います。このプログラムは大人でも実施可能です。
 
 
*参考文献
「心のケアの原則」富永良喜先生(兵庫教育大学)(H.23.3.21 「心の相談緊急電話」開始にあたっての勉強会(日本精神衛生学会他主催)資料より)
 
 
** 以下よりこのプログラムおよび関連資料をダウンロードできます。 **
 
 
 
 

カウンセラー

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 豊永 亨輔  (とよなが こうすけ)

豊永亨輔

  1960年生まれ。  

  不登校支援ネットワーク 代表    

  学校心理士 ・ 上級教育カウンセラー・ガイダンスカウンセラー  精神保健学修士
  熊本県公立高等学校 教諭 

  1985年より真言寺にて心理学・仏教学を学ぶ。
  1992年より高校の現場で教育相談に携わる。

   講師歴

 


 

 竹下 薫  (たけした かおる)

  臨床心理士 臨床心理学修士

  熊本県内精神科病院勤務
  1998年から真言寺にて心理学、仏教学を学ぶ。 1963年生まれ。

  講師歴

    2010年6月 不 登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第1回) 「ストロークか ら親子の交流を考える」

    2011年10月不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第2回) 「ストロークから子どもの発達を考える」

    2012年10月 不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第3回) 「子どもの発達課題から子育てを考える」

 


 

 守田 猛  (もりた たけし)

  1959年生まれ。

  現職 熊本県公立中学校 教員

  1984年から中学校で、不登校生徒の支援に携わる。    
  2004年から真言寺にて、心理学・仏教学を学ぶ。 

  講師歴

    2011年10月不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第2回) 「ストロークから子どもの発達を考える」

 


 

 高森 敦子 (たかもり あつこ)

  学校心理士

  講師歴

    2011年10月不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第2回) 「ストロークから子どもの発達を考える」

    2012年10月不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
      (第3回) 「子どもの発達課題から子育てを考える」

 


 

糸山 公照  (いとやま こうしょう)

    1976年生まれ   

    現職 真宗大谷派光照寺 副住職
        臨床宗教師会九州支部局長

    職歴 甲佐高校 松橋支援学校など 

    プロフィール(熊日新聞記事より)

 


 

小幡 吉広 (こばた よしひろ)

小幡 吉広

  1956年3月生まれ

  現職 ひまわりメソドこども園と放課後児童クラブひまわりアフタースクールの園長
      (モンテッソーリ教育を基礎にしたメソドと食育で乳幼児と小学校児童の教育を実践)

  職歴及び活動歴

    1979年 熊本県警に勤務 非行少年事案に多く携わる
    1983年 大矢野ひまわり保育園に副園長として就職
    1987年から真言寺において仏教、人間学、社会学、家族心理学等を学ぶ
    1987年から少年補導員として活動
    1995年 モンテッソーリ教育教師養成センターコースを受講
    1997年 モンテッソーリ教育教師資格試験合格
    1998年 モンテッソーリ教育発祥の地イタリア(ミラノ・ペルージア・フィレンツェ・ローマ)の幼児教育現場を視察

  講師歴

    2008年4月から2年間 大牟田市保育士会と給食部会の食育の指導にあたる
    2012年10月 不登校支援ネット主催 現代の家族と子育てを考えるワークショップ
         (第3回) 「子どもの発達課題から子育てを考える」